さーもんのゲーム与太話

ゲームの話と与太話

ヒミツの心理学

こんばっぱー。さーもんです。大学での専攻は行動科学でした。


昨日CoCやりたいって記事を書いた矢先に自分KPでやりたかったシナリオの予定を組めてホクホク顔をしております。
わりかしNPCの多いシナリオなのでそれに合わせてクトゥルフ神話TRPGにおける技能<心理学>の所感の話でもしようかと思います。

何回かKPでもPLでもCoCを経験して、どっちの立場でも扱い難しいなあと思うのが心理学です。
相対する人物の顔色や声音、所作を元に相手の真意を推察する技能という説明でいいかと思いますがKP視点だと、どのようにどの程度伝えるべきか迷います。
自分は多くの先人に習って心理学はシークレットでKPが振ることにしてます。もちろんオープンで大丈夫ですみたいな人も見たことがあるので個人的な感覚として「心理学はシークレットダイス」は大富豪で言う「10捨てあり」くらいのポピュラーなハウスルールだと感じています。

そもそも何でシークレットで振るの?って話になるとCoCの性質がそこに関わってると思います。
CoCの本質はホラーですよね。ホラーでなくともなんらか黒幕のいる構成になってる場合は多いと思います。オープンでダイスの成否がわかる状態だと信頼していいNPC、信じるべきではないNPCがはっきりしてしまいます。そうするとホラー度が一気に下がってしまうと思うんですよね。こういう事情があるので心理学はシークレットで振る方がいいんじゃないかなあと自分は考えてます。極論PC全員で心理学高く取って全員で振って怪しかったやつとっ捕まえればいいじゃんみたいなことになりかねない。

んで今度はシークレットで振った後の情報の伝え方。
成功の場合はどこまで出すべきなのかという問題です。流石に「あなたは彼が裏で全ての糸を引いているのではないかと思った」とか伝えるのがやりすぎなのは当然だと思います。というかむしろこれ言われたら失敗して「疑心暗鬼になる方向に誘導されてるのかな?」って考えると思う。
「嘘をついてるように感じた」とか「隠していることがあるような様子だ」とかくらいに抑えるのがいいのかなあ。
断定するのは間違った誘導になってしまう可能性がある。かと言って曖昧すぎるとシークレットっていう勘違いするリスクを負った上でその程度しかわかんないの?って不満がPLから出かねない。
必要なのはPL目線での難易度を下げすぎないことと、間違った誘導になってしまわないかをシナリオ読み込む段階で考えることなんだろうなと思う。

今度は逆に失敗した時。
真っ先に思いつくのは事実の真逆を伝えることだけど、それをすると新陸低い人が振ることで逆に正解がわかるようになっちゃうんですよね。絶対外れる天気予報は裏を返せば絶対当たる天気予報になるみたいなね。あと心理学60%くらいの人が振るとマジで何にもわからなくなっちゃう。極振りか無振りかみたいな。いやまあこれは心理学だけじゃなくてCoC全般に言える傾向だとは思うけど。
じゃあ別の手段をってことでマジで何にも関係ないことを言うと言うのが二つ目。「お腹すいてるみたいですね」「晩御飯何にしようかなって考えてます」みたいな。なんか飯系列に寄っちゃったな。
これの類似として外部の事情で窺えなかったってのも手段の一つ。「日差しで顔色が見えなかった」「緊迫した状況で冷静に声音を分析できなかった」とか。ただこれらの問題点は成功失敗が明らかになってしまうこと。具体的なことが描写されたりしたら成功したとわかってしまう。これじゃあシークレットにする意味なくね?となってしまう。
なんか結局のところ上記をまぜこぜにしていくのが1番いいのかなあとは思う。ただそうすると変なところで誤解を招いたり悪意のある誘導にならないよう気をつける必要があって、最終的には成功の時と同じく事前にしっかり情報を頭に入れて事故らないようにするってことになるのかなあと。
なんにせよKPやる時は事前の準備が何より大事ってのが、当たり前だけど大切なことだなあと自分の中で考えをまとめて出た答えですね。


うん。今回見たいのがブログ始めた時に想定してた内容だなあなどと思いながら今日はここまで。またね。