さーもんのゲーム与太話

ゲームの話と与太話

弱さを持つから愛おしい

こんばっぱー。さーもんです。ミンティア派です。


昨晩カリギュラ2をクリアしてきました!
今日はその感想を書きます。ネタバレしかないよ!
Caligula2-カリギュラ2- 初回生産限定版 - Switch






















感想範囲はエピメテウスの塔入り口〜クリア後楽士の心全員分踏み込み終わりまで。

細かな話触れる前に結論から書いた方がいいですね。
カリギュラ2間違いなく名作でした。
単調にならずしっかり頭を使わせてくれる戦闘、一つの目玉として、作品に密接に関わりかつアレンジ含め使い方がめちゃくちゃ上手い楽曲の数々。
そしてなにより、プレイヤーの心に刺さるのは、人間の持つ弱さや汚さというどうしようもないけれど誰もが持ってるものを、うまーく盛り込んで練り込んで混ぜ込んだシステム・キャラクター・ストーリーだと思います。
刺さると言ってもナイフや包丁でザクザクというよりら細くてちいさい針でプスリとやられてそこから罪悪感と仄暗い喜びを注ぎ込まれるかのような感覚です。
後ろめたい、でも楽しい。そういうシステムになってました。
それでいてキャラエピだと注がれた水を糧に大輪の花が咲くからよくできてます。
なんかやけにポエミーな感想になっちゃったな。


ラスダン周りの細かい話

さまざまな形で今まで戦ってきた楽士が出てきてそれに対応した帰宅部員が話すって構成になってました。塔といえばボスラッシュですよね!
後悔に決着をつけた部員たちと後悔を引きずる楽士たち(一部除く)。意外なほどに王道でした。
とはいえ後悔を引きずってるからダメだ!ってわけじゃなくてそれこそボタンの掛け違いでしかないってのがストーリー全体を通して伝わってくるのが良かったです。

特に心に残ったのは劉都が医者になると宣言したことです。選択肢を狭めることを忌避していた彼が1つの道を選ぶことの大きさがズシンと胸にきました。

もう一つ件の話です。件に対する感情はニコちゃん近くて「オウオウなにうちの部員を上から目線でカテゴライズして、私は全部わかってるよみたいなツラしてんでい!しかも名言だのなんだの乱用して借り物の言葉じゃ届かないって狩りのレヴューで学ばんかったんかいコンチクショーめ!」って感じでした。
ただ「どもってしまう、頭の中の言葉が出てこない」っていうことを知って今までできなかったことができるようになってめちゃめちゃ楽しいんだろうなって思うと「なんでい!可愛いとこあるじゃねえかコンチクショーめ!」ってなりました。俺の中の江戸っ子は現金です。


塔を登っていってブラフマン戦。リグレットが人間だと明かされてマジで!?ってなりました。でも人間が神を演じてたからこそこんなにも歪みが現れたと考えるとしっくりきました。
これはクリア後楽士の心に踏み込んだ後の話ですが、歌に救われていたリグレットと歌の力をわかっていないブラフマンだと、わかりあうことはできなかったよなあと思ってしまいました。
ムーくんに刺されるのは割とブラフマン戦までにムーくんと戦うことがなかったのでわかりやすかったかなあって感じです。

そして最終リグレット戦。
彼女の豹変ぶりを見てデジマ!?ってなりました。人は驚きが一定ラインを越えるとギャル語を使い出す。
ただこれもまた最後まで一貫して「人の弱さ」を主軸にしてたんだなあと考えると得心しかないです。
願いを叶える神も超然とした少女もなく、そこにはただひたすらに弱い彼女が居ただけだった。人の願いを背負うには人の身には重すぎる。それもこんな弱くちっぽけな少女には。
この一貫して人の弱さを中心に据えた、でもその弱さを責めるわけじゃない構成が素晴らしいなあって思いました。
二戦目のSINGIのアレンジは悲痛な叫びのようですごく心にきました。


迎えたエンディング、あのキィがこんなに成長して……と親目線になってしまいました。
エンディング後のみんながどんな現実を生きるのかを知りたいと思うのは野暮だと思いつつも仕方ないじゃんよお〜と開き直ります。


楽士の心に踏み込んで1番思ったのはドクトルの誕生日9/7でリグレットの誕生日9/10で僕の誕生日が9/8なので間踏んじまったぁ!ってなりました(露骨なアピール)
それが1番でいいの?いいやよくない。ドクトルとクランケの話がしたい。なんというかこれこそtheすれ違いというか……。クランケが想いを打ち明けられていたら何かが変わっていたのかなと考えざるを得ないです。言葉は人の持つ最大の道具ですよね。それを用いることができていたらなあ。


以上、けっこう乱文になりましたがカリギュラ2クリアしての感想になります。名作でした。このゲームに出会えた幸運に感謝して〆にしたいと思います。
深夜に主人公に関する恥ずかしい妄想文を投稿する予定です。見ないで、いや見て。いやどっち(ピスタチオ)