さーもんのゲーム与太話

ゲームの話と与太話

稲妻探訪記

こんばっぱー。さーもんです。きっとマンハッタンカフェ実装なので楽園を聞いています。

 

楽園

楽園

  • provided courtesy of iTunes

 


今日はちゃんと原神2章全体の感想を書いていきたいと思います。

2章の舞台は日本をモデルにした国「稲妻」。多分室町時代くらいのイメージだと思う知らんけど。
永遠の神・雷電将軍(=バアル)によって統治された国だが、最近になって鎖国令と神の目を接収する目狩り令が出された。雷電将軍に会うため、璃月の武装船団・南十字船隊の力を借り稲妻の離島に降り立った旅人。そこは雷鳴とどろく空のように、暗雲が垂れ込める不穏な雰囲気の土地だった。
2章の導入はこんな感じですかね。我ながら結構いいあらすじ書けたなと自画自賛しておきます。

ここから感想。ちょこちょこあいまいな部分はあるかも。
2章全体を通して、味方として出てくる勢力が旅人の行動に理由を与えるという点でしっかり役割をもってストーリーが動いていたなという印象です。

1つ目に出てきた勢力は北斗率いる南十字船隊とそこに客員として乗り合わせている楓原万葉(カズハ)。
南十字船隊は雷雨に閉ざされた稲妻に乗り込む手段として。万葉は雷電将軍の苛烈さや主を失った神の目の話、そして御前試合という制度を伝えるためですね。
光を失った神の目は万葉の友人が目狩り令に対抗して御前試合を挑むも破れ、雷電将軍の無双の一太刀によって処断された際に万葉が盗み出したものでした。亡き友人の願いは無双の一太刀を打ち破ること。このプロローグでの万葉の話が3節で生きてくる展開はストレートに熱くてすごいと思いました。

2つ目に出てきたのは稲妻三奉行の一つ、社奉行の神代綾華とトーマ。
人の願いが極限まで達したとき神の眼差しが降り注ぎ与えられる外付けの魔力器官「神の目」。それを奪われることで、願いにまつわる記憶ごと失ってしまうという恐ろしい事実を知ること。そしてそれを知ったうえで目狩り令を止めることに旅人が協力する切っ掛けづくり、及び外部の人間である旅人が国の内政に切り込んでいく大義名分を社奉行に協力するという名目で与えること。このあたりが二人の持っていた役割でしょうか。
加えてトーマは自身が100人目の目狩り令の標的として捕らえられることで、旅人が雷電将軍と対峙する場面を作ることと、仲良くなったトーマを助けたいという旅人個人としての戦う理由を作ることも役割として持っていたと考えられます
社奉行に協力する花火師宵宮やのちに出てくる終末番の早柚はどちらかというと舞台装置に近い役割だったかなと思います。

3つ目に出てきたのが抵抗軍の珊瑚宮心海とゴロー、そして最も重要なモブ哲平。
抵抗軍の役割は道中種々あったように思いますが最終的なところは稲妻の裏で暗躍していたファデュイのしっぽをつかませることになるのかなと。
哲平については先のトーマと同じく旅人個人の感情を高めるためにいました。ただし今回の感情の矛先は稲妻幕府ではなくファデュイに対してという違いはありますが。

4つ目は雷電将軍の眷属でもある八重神子様。
彼女の役割は稲妻での物語を終わりに向かわせる核心となっていました。雷電将軍は人形であり実体は、精神世界・一心浄土で永遠を続けるために瞑想している雷電・影であることと、一心浄土で影を打ち破ることで影の考えを改めさせる必要があるということを伝えてくれました。
このあたり眷属が神を助けるというのはモンドでウェンティがトワリンを助けた時と逆の状況だったんだなって今になって気づきました。


本当に多くの勢力・キャラが物語と旅人を状況と心情という両面で進める役割をはたしていてきれいな構造をしているなぁと思います。
もちろん言いたいことはいろいろありますけどね。それぞれの役割を果たしたのちほぼ出番がなくなるので最終決戦感が薄れてしまっていたなぁとか、哲平に関してももっと早くから出てきていれば旅人とプレイヤーの心情を近いものに出来たのにとかね。


ここまで味方側の役割に絞って話してきました。では敵側がどうだったかというとこれもまた魅力的でした。

敵側は大きく分けて暗躍していたファデュイの執行官と雷電将軍になります。

まずは執行官。今回初登場となった第六位「散兵」と今までも浅からぬ因縁のある第八位「淑女」。

散兵についてはエピローグで出自は語られましたが戦闘はしていないしわからないことが多いので今は触れずに置きます。

淑女については今回で決着がつきましたね。これまでモンドでは直接してやられ、璃月では水面下で暗躍されて出し抜かれてしまっていました。
今回彼女と対峙したのは雷電将軍の目の前、スネージナヤの国使として来ている淑女に確たる証拠も見せずに切りかかれば雷電将軍に粛清されてしまう。また逃げられてしまうのか、その瞬間旅人が発した「御前試合を申し込む」というセリフ。もう激アツです。とまあこの辺りは昨日も語ったので割愛いたします。
戦闘後御前試合に負けた淑女を雷電将軍の無双の一太刀によって壮絶な最期を迎えました。ここも褒めたいポイントですね。オンラインやソーシャルなゲームの敵幹部ってグダグダと生き延び続けるような印象があるのですがそこをスパッと殺したのはメリハリがあって素晴らしいなと思います。
ちなみに淑女との戦闘はめちゃめちゃ死闘になりました。ギミックが最初理解できてなったから回復料理ほぼ使い切るような戦いになってしまいました。スリップダメージ環境とダメージ床生成は強い……。あと前半戦氷属性からの後半炎属性は思わず「ヴローヴ・アルハンゲリやんけ!!」って叫びました。でもヴローヴは炎と思わせての氷でした。ごめん月姫しばらくプレイできてなくて……。


そしてついに最終決戦雷電影との一心浄土での戦い……に入る直前、不意を打って放たれた雷電人形の無双の一太刀を旅人から守ったのは亡き友の願いを引き継いで抜け殻となった神の目を光らせた万葉の刀でした。亡き友の願いと万葉の願い=無双の一太刀を破るがその瞬間一致したからこそ起きた現象。ここのムービーはカメラワークも構図もバチバチに決まってるしそこまでの物語の積み重ねが余りに綺麗でマジキレッキレの最高シーンでした。

今度こそ最終決戦の話。というか戦闘前・中・後全部ひっくるめての話ですが。大切な人を失ったからこそ人々の前へ進もうとする意志を否定し停滞による永遠を誓う影に対して、旅人や八重神子様、そして稲妻の人々はたとえ死んだとしても受け継がれていく人の願いという強さによる永遠をぶつけて打ち破ることになります。ここもド直球の人間賛歌でいいなぁってなりましたね。

ストーリー通しての話はこんなところでしょうか。物足りない部分ってのは確かにあるんですけど、それ以上に決めるべきところをきちんと決めるハチャメチャにいいストーリーでした。


キャラの話ですが璃月での旅では女性キャラより男性キャラの方が魅力的に映ったのですが、今回は逆で女性キャラが魅力的でした。特にストーリー中強大な敵として立ちはだかった雷電将軍めっちゃいいなぁと。人形の時より影としての話し方の穏やかさとかが好き。八重神子との会話もかわいいです。なんだか久しぶりに「萌える」という感覚を思い出しました。あと普通に沢城みゆきさんの声が好き。初めて気づいたけど好きだったらしい。知らなかったなぁ。復刻を望んでいます。八重神子様の実装もな!

さて、旅の続きはスメールに向かうらしいですが、現行verでの最新ストーリーまで追いついたので、しばらくはゆっくり世界中を見て回ることができそうです。伝説任務(特定キャラが関わるクエスト)とかも気になるのが溜まっている(タルタリヤとか雷電将軍とか)のでその辺りも楽しみながらマップの探索度を上げていきたいと思っています。あとキャラの強化もね!

長くなりましたが今日はこのあたりで。まあ予告しちゃうと明日も原神の話するつもりですけどね!!えへっ。