さーもんのゲーム与太話

ゲームの話と与太話

年末総決算ゲーム日記その0「VA-11 Hall-A」編

こんばっぱー。さーもんです。BARは行ったことないなあ。カクテルは好きだからいつか行ってみたさはある。


年末総決算ゲーム日記、前回に引き続き頭ポンコツだったせいでその0になってしまいました、でもエピソード0ってかっこいいよね。

今回はサイバーパンクバーテンダーアクションゲーム「VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)」をご紹介します。今年の1月半ばに遊んでました。
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VA-11 Hall-A ヴァルハラ - Switch
Time to mix drinks and change lives.
一日を変え、一生を変えるカクテルを

VA-11 Hall-AはベネズエラデベロッパーSukeban Gamesさん(https://twitter.com/sukebangames?s=21)が出されたインディーズゲームです。ハードはSwitch/PS4・Vita/Steamだと思う。パッケージ版もダウンロード版もあり。
ジャンルはサイバーパンクバーテンダーアクションとなってますが、アクションは開発時の名残りで実際はアドベンチャーゲームです。ゲーム画面のスクショも少し下に貼ってますが、ドット絵風なデザインにUIはPC-98とかそのあたりを継承した感じになってます。

プレイヤーは主人公ジル(パッケージの子です)になってBAR ヴァルハラに訪れるお客様の注文を受けてお酒を振る舞うバーテンダーをしていくことになります。ちなみにジル、パッケージ絵だとやけにハードボイルドな画風ですがゲーム内の基本の立ち絵は下みたいな感じで他スチル見ても可愛い系です。f:id:salmonmmtm:20211206122531j:plain
実際のゲーム画面は下みたいな感じで、各種成分の入れる量やアルコールの有無、オンザロックや熟成の有無で出来上がるカクテルが変わります。
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レシピはプレイ中いつでも見られるし、時間制限もなく間違えたらやり直せるので難しいことは何もないです。

キャラクターは店の人たちも客もそしてジル自身もとても個性的です。性格も見た目も哲学も信念も。種族も人間じゃなかったり機械化してたりそもそもアンドロイドだったりとサイバーパンクの名に恥じない他種族ぶりです。例えば胎児の頃に受けた遺伝子手術の影響で猫耳の生えたステラやf:id:salmonmmtm:20211206173543j:plain
リリム(アンドロイドみたいな存在)のアイドル、キラミキなど
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ちなみに僕が1番好きなのは同じくリリムのドロシーです。f:id:salmonmmtm:20211206193112j:plain
やっぱりロリコンなのでは?

キャラの男女比は3:7くらいですかね。ギリ4:6かも。
そしてゲームの内容といえば注文に応えてお酒を出して、あとはひたすらに会話を読み続ける。それだけです。
会話の内容はなんのためにもならない(だからこそ楽しい)雑談とキャラの悩みや人生といった深部に触れるものといった感じ。ですが、キャラの悩みに触れたりしたとしてもそれを積極的に解消するために動くといったことはしません。ジルは一から十までただの人ですから。同じように舞台となる街グリッチシティでも何やら事件が起こってるような気配は漂ってるのですがこれも詳細はわかりません。彼女はただBARに立ち、お酒を振る舞い話をするだけです。

そんなのなんのドラマも生まれなくない?本当に楽しいの?って思う方もいるかもしれません。だけどこれが本当に楽しいんです。キャラの表層だけなぞるんじゃなくて深い部分も知る。でもそこに介入はしない。この距離感がすごく心地いいんですよ。それに多くの問題は時間が解決してくれるものですから。
ちなみに特定の条件を満たすことで何人かのキャラはエンディングで追加エピソードがありますから、折角のキャラと仲良くなれないとかそういったことはないです。エンディングとまで行かずとも、注文を間違えたり、サイズを大きなものにしたり、アルコールを多めに入れたりすることで会話の内容は異なるものに変化することがあります。一本道は一本道なんだけどこういう元の道に戻るけど少し外れた枝道が楽しいのはノベルゲーム好きな人にはわかっていただけるかと。

さて、ここまで読んで雰囲気ゲーっぽいなって思った人、大正解です。雰囲気ゲーという言葉はどちらかというとマイナスな印象で語られる言葉ですが、VA-11 Hall-Aはプラスの意味で最高の雰囲気ゲーだと思います。一般人のジルとして街に住みBARで話をするということを通してその世界観にどっぷり浸かれるんですよ。
その世界観に浸ることができるってことを自分はゲームでも漫画でもかなり魅力に感じるのでこのゲームを好きになるのは一瞬のことでした。同じような趣向をお持ちの方はぜひ手に取って欲しいです。

ちなみにベネズエラ産のゲームと書きましたが、めちゃくちゃ日本のアニメ文化とかに詳しくて、そう言ったネタが随所に仕込まれてます(特に00〜10年代前半くらいのネット文化)。
テキストやストーリー運びも多少の翻訳感(いわゆるバタ臭さ)はありますが自然に楽しめる仕上がりだと思いますよ。

忘れるところだったBGMも良曲が揃ってます!雰囲気にあったサイバーでパンクでシャレオツな曲揃い。各種配信サイトでも聞けるしなんならYouTubeで聴けるので是非「Garoad」で検索してみてね。自分が好きなやつをペタリと貼っておきます。


さて、ここまで読んでくれてVA-11 Hall-Aいいかもと思ってくれた方にひとつだけお知らせしなくてはならないことがあります。VA-11 Hall-Aにはひとつだけめちゃくちゃ人を選ぶ要素があります。それは
めちゃめちゃ下ネタが多いこと
しかも結構エグいやつ

ホント好きな人は普通に好きだと思う。事実俺はゲラッゲラ笑いながらやってた。でも苦手な人にはキツいレベルだとも思う。自分が下ネタいけるかどうかこれだけは考えて購入に踏み切って欲しい。
ちなみに自分が1番好きなのはキュウリの話です。キュウリと聞いてまさかと思ったあなた、きっとあなたの想像は合ってる。そのくらいのレベルと思っていただければ。


最後に注意喚起してしまいましたがVA-11 Hall-Aの紹介はこの辺りで。面白そうと思って下ネタが大丈夫な方。きっと後悔はしませんよ。

Time to play the game and change lives.
一日を変え、一生を変えるゲームを