さーもんのゲーム与太話

ゲームの話と与太話

ロールプレイと演技の差

こんばっぱー。さーもんです。サモエドが好きになったきっかけはもちろんキノの旅です。


シノビガミの話!
何回か書いたとおり昨日一昨日とわがままを言ってセッションを回してもらいました。ありがとうGM。ありがとう他の参加PL。

今回は友人の自作シナリオ。GMもシナリオも2回目の友人ですね。突如としてでっかい大仏が現れたからそれを調査しようというキャッチーなトレーラー。タイトルも「Daibutsu of Liberty」と愉快感があり、みんなのPCが出揃ったのをみた時は「もしかしてもう少しふざけたPCの方が良かったか……!?」と思ったのですが、シナリオクリアしてみれば真面目なPCで行ってよかったなと思いました。

説明が難しいのですが、「普通の人にとっては一つの要素でしかないけど、その要素に強いこだわりと思い入れを持って、その要素を主軸に添えてその要素について考える契機をもたらしてくれる」タイプのお話ってすごく好きで、今回はそれが「付喪神」に現れてた感じだったんですよね。まあ本当言葉にするのが難しいんですけど。

今回シノビガミ一般の話として難しいなと思ったのは、自分の【使命】ってどこまで無視していいんだろうという話。
自分の果たすべき使命とは相反するNPCや他PCの言葉に共感して、彼らに協力することはいいことなのか悪いことなのかという話。

PL目線で考えるならば、最後に功績点3点を得ることを諦めてでもそう行動したいと思うなら、そうすればいいと思います。

GM目線だと難しくなって、使命に沿わない行動されるとシナリオが最悪壊れますよね。なのでどうか本来の使命を重視してくれ〜!と思います。
逆に「使命に背いてでも君を救いたい」とかそういう葛藤を見たくて、あえてそうなるように仕向けたシナリオ作りもあるのかもしれません。そしてその場合は、結果的に使命を達成してなくてもセッション終了後に功績点をあげるべきだと思います。あるいはPCがはっきりと口にした時点で本当の使命を変えてあげるとかね。

そしてより大元の話をするならば、この話はロールプレイってなんぞやって話に繋がるのだと思います。自分もそうなのですが、「TRPGでのRP」って聞くと直感的には「作ってきたキャラの性格に合わせた行動をするぞ!この状況ならこのキャラはこう動く!」という感じに「演技すること」を想像すると思います。
でも実際にPLが与えられてるロール(役割)ってシノビガミなら「使命を帯びた忍者」だし、CoCなら「探索者」だしプレイしたことないのに名前出して恐縮ですがダンジョンズ&ドラゴンズなら「冒険者」になるわけです。
すなわちPLに真に求められているのはそのロールに沿った行動なので、シノビガミにおいて「このキャラはこういう考えなので自分の使命を無視します!」という行動をすることは、「いい演技」たり得ても「いいロールプレイではない」ということになるのかなあと。「役割を演じられていない」わけですから。そして「TRPG」である以上本来求められるのはいい演技ではなく、いいRP……なんでしょうけど、本当にめっちゃいい演技見せられたら文句どころか褒め称えたくなるでしょうし難しい問題ですね。

長々と書きましたが、こういう悩みを想定してか基本ルルブ57ページに「使命の放棄」については記載があります。これを読むとやっぱり基本的に放棄はダメで、そのPLだけじゃなくてGMや他のPLも納得できるかどうかにかかるのかなあと。つまりは一緒に遊ぶ人たちとのコンセンサス。人とおしゃべりして進めるゲームなんですから当然と言えば当然ですね。
でもまあ自分の中の答えとして、PLとしてとっても行動に困ったときは、「演技」よりも「RP」を原則としてやっていきたいなと思います。



さてさて、以下今回のキャラの話。
今回は「犬槐 氷空(イヌカイ ヒソラ)」ちゃんという14歳の縁魔筋の女の子を使ってきました。
祝!初めての隠忍の血統PCです!今回でNPCも含めると六大流派全てでキャラを作ったことになります。PCに限定すると御斎がまだです。そして基本的に自分はPCだけを見て、この流派はもう作ったなとかこの流派まだだなみたいなのを考えてるので、六大流派コンプリートはまだできていないと考えてます。次は御斎かな!こんなこと言っといてまたハグレモノ作りそうだなこの人!

そんで今回のキャラなのですが、元々シノビガミをはじめたころ、どんなキャラがいいかなあと妄想していく中に「喋るぬいぐるみ(口が悪い)を持った不機嫌そうな女の子」というアイデアがありました。アークナイツのシャマレとグラブルのアンナを合わせたようなイメージ。
その後隠忍の流派ブックで縁魔筋というこの造形にぴったりの流派を知って、いつか作りたい!と思ってたキャラを今回持ってきた感じです。
とはいえ頭の中で決まっていたことは上記の「喋るぬいぐるみを持った女の子」ということしかなかったので、縁魔筋ならどんな妖魔と契約してるだろうか、どんな家系の興りだろうか……みたいなのを考えて設定を作っていった結果、過去最長のキャラ設定が書き上がってしまっていたのでした。

んでまあ性格の部分を掘っていって出来上がったのは「背伸びじゃなく大人びたさとり世代っぽい少女。いつもちょっと不機嫌でクール」みたいな感じでした。口癖は「バカじゃないの?」です。
これはCoCの頃からなのですが、どんなにキャラを作り込んで行っても実際のセッションの中では基本的にみんなに協力的でいい子な感じになってしまうという悩みが常にあります。最近は少し抜け出せてきてる気もするのですが、それでもこの不安はいつも付き纏っています。
なのでちょっと他の人に対しては刺々しい感じで作っていって、ちゃんとそういうふうに演じれたらいいなあという思いを持ってセッションに臨みました。【秘密】をもらった時点で、これバトロワっぽいし多少他PCへのあたり強めのキャラでもシナリオ進行に問題は出ないだろうという予測もできたのでね。

結果的に割とやりたいように演技はできて結構満足です。口癖も忘れずに結構出せた!楽しかったのでまた連れてきたいです。使命と流儀には忠実にというキャラにしてたので、シナリオ進行にはちゃんと協力できましたし、セッションでの諸々含めて可愛くて好きなキャラに出来上がりましたので。

構成の話。
ぬいぐるみを妖魔の従者にしたかったんですよ。なので流派の作成制限と合わせて【縁魔】【秘妖】【約定】まではすぐ確定しました。連れてきたのは魔像です。
そしてキャラ設定を書き上げてから残りの2つを考えました。最初は【霊砲】で自分もそこそこ戦えるようにして【鬼影】で死ににくくすることを考えました。
それでいいかなあともう一度流派ブックをペラペラしてたら【一味】を見つけてしまったのです。前回のセッションでは【眷属】の判定を判定妨害されて呼ぶことのできなかった忍犬を連れて来れる忍法。
どうする……?さらに従者を増やして完全な従者型にするか……?と考えたところに目に入ってきたのはあらかじめつけていた「犬槐」というキャラの苗字。これはもう犬を連れてくる運命だったんだと思って【一味】と【烙印】を修得してキャラ設定を少し書き換えて完成に至ったのでした。

他、背景は【しもべの訓練】と【病魔】を持ってきました。長所の方はまあそのまんま、弱点の方は妖魔との契約の対価として臓器を一部持ってかれているという設定にしたからです。このために人間の無くなってもいい臓器を調べたのですが、結構人って持ってかれても生きていけるんですね。あとその影響で慢性的に体調が悪くて普段の不機嫌さにつながってるみたいなキャラシにも書いてない裏設定もあったり。

奥義はこちらも初めてクリティカルヒットを持ってきました。強みは【断ち】と【渇き】、弱みは【停止反動】と【苦痛情報】です。【病魔】対策として、確実にダメージを与えて回復するための強みと、1回の使用で1人を倒せば踏み倒せるかなという想定での弱み。想定外の事態としては、指定特技を《召喚術》にしたら他のPCが2人とも《異形化》を持っていたことですね。2人とも鞍馬だったのにどうしてピンポイントでそこを……!
奥義の演出は契約してる渡来人を呼び出すというものでした。ティンダロスの猟犬をモチーフで、異界の存在なので奥義の名前は文字化けさせました。「繝ォ繝ォ繝上Μ繝ォ」文字化け直すやつ使ったらちゃんと読めるようになるよ。

戦闘の方なのですが、使命の兼ね合いで、バトロワなんだけどまずは1対2で戦って、後のことはこいつ(自分)を倒してから決めようという感じになってしまったのがキツめでした。負けました。
一応後から他の人の奥義を聞くと勝機はあったんですよね。クリヒの目標を違う方にしていれば1人は倒せてたという感じです。判断ミス……とは思わないですけどね。相手の構成から持ってる奥義を推理してより不死身や絶対防御じゃなさそうな方をちゃんと狙ったので。結果論です。反省すべき点はちゃんと反省。どうしようもなかった部分は仕方なかったと思うことがより強くなるコツだと思って次に活かします!


だいぶ長々と書いてしまいました。今回も楽しいセッション、楽しいキャラ作りでした!次は多分2週間後に自分GMでやるぞ!楽しみ〜!

ではまた明日!さよならー!