さーもんのゲーム与太話

ゲームの話と与太話

読み解く運命の輪

こんばっぱー。さーもんです。タロットカードへのあこがれはペルソナ3からですよねはい。

 

ゲーム日記!

先週の土日に「The Cosmic Wheer Sisterhood」というゲームをクリアしてきました!Steamのストアページのグラに惹かれて購入しました。ちなみにSwitchでもできるらしい。クリアまでは7時間くらいですね。

store.steampowered.com

store-jp.nintendo.com

プレイヤーキャラクターは所属しているコヴン(魔女の集団)の滅亡を予言してコヴンに混乱をもたらしたことを理由に1000年の流刑に処された魔女フォルトゥーナ。その孤独に耐えかねて禁忌とされるベヒモス(悪魔的な種族)の1人(人?)エイブラマーを召喚するところから物語は始まります。スクショの右いるキャラクターがエイブラマーです。

ゲームのジャンルとしては対話型ADVって感じですかね。プレイヤーキャラクターを通して多種多様な価値観を持つNPCたちと会話して考えに触れ、そして選択肢を通してNPCたちの運命に干渉していく。そういうタイプのADVです。

面白いのがこちらが選べる選択肢にランダム性が設けられていること。流刑に際してフォルトゥーナの魔法に使うタロットカードも没収されているのですが、エイブラマーと契約したことで力を得た彼女は自ら元素の力を用いてカードを作成しそれをデッキとして占いの魔法を使うようになります。そしてNPCへ干渉する際は、この自作のデッキでカードをめくり、そのカードが示してくれた選択肢しか選ぶことができない……というシステムになっています。

また、カードを作成する際は「背景」「アルカナ」「シンボル」という3要素を選んで作成することになります。その組み合わせによってカードの持つ「意味」が定義され、めくられたカードが提示してくれる選択肢も変わってくる。

すなわち、デッキからめくられるカードが何かというランダム性とめくられるカードを作ったのは自分自身であるという二つが融合したシステムとなっており、時には「うわ!この選択肢どれも選びたくない!……けどこの選択肢を示すカードを作ったのは自分なんだよな……」ということも起こります。それが他者のの運命に干渉するものの負う責任なのでしょうね。

中盤くらいではタイトル回収ともなる「宇宙の輪(Cosmic Wheel)」のカードが手に入ります。これはめくられればすべての選択肢が表示されるワイルドカード。ただこれもまた葛藤を増やすカードとなることがあります。NPCによっては一度に複数のことを占う場合があり、そこで運命の輪を引けたときは逆にどの占いに宇宙の輪を置くべきか……というところで悩みが発生するんですよね非常に面白い。

さて、システム的なところを主に説明しましたが、対話型なのでNPCたちも描かれるストーリーも非常に魅力的になっています。このゲーム章立てで進行していくのですが、各章の終わりはしっかりクリフハンガーが効いた演出がなされて続きがやりたい!という思いにしてくれます。

そして「Sisterhood」という言葉や「魔女」の物語というところから察せる方もいるかもしれませんが「ジェンダー論」や「政治的主張・駆け引き」というものがゲームの中でもテーマになってきます。多分少し敬遠しがちな内容だと思うのですが、しっかりゲームに落とし込まれているので学びながら楽しめる、というかやっぱり「多様な考えに触れられる対話型ADV」という部分は崩れず楽しんでいけます。

 

クリア後、他の人のプレイ記なども少し読んだのですが自分とはかなり異なるイベントを踏んでいてその多様さに驚きました。特にエイブラマーと最初に契約するとき「自分の信条」や「他者からどう思われたいか」、「力を得る代償に何を払うか」といった問いに答えるパートがあり、その答え次第でかなりイベントが変わってくるようです。なので、ひとまずは今回の自分の価値観で選んだ答え、そして導いた運命を大切にしつつ、1年後とかにまたプレイしたいゲームだなぁと思いました。

 

短めでぱっと遊べるので、皆様もぜひプレイして運命を読み解いてみてください。

では今日はこんなところで!また明日お会いしましょう!