さーもんのゲーム与太話

ゲームの話と与太話

加速し交差する

こんばっぱー。さーもんです。怪盗といえばまぁペルソナ5ってなっちゃうね。

 

金曜日延期になったマダミスを昨日してきました!遊ばせていただいたのはかえる3号様作の『ブルークロスの純愛』。GMとしてのプレイです。

booth.pm

今回はネタバレなしで感想書きたいと思ったんですがそうなるとすごい!!しか言えなくなるんですよね。んで例によってどこまでネタバレかなーとラインが曖昧。なので10行くらい開けた後、白文字で書くので読みたい人は反転してくれ。スマホだったら全選択コピーしてメモ帳とかにペーストしてくれ。あんまり具体的なことは書いてないけどネタバレ注意だからね!やったことない人はお友達集めてやってね!絶対楽しいから!何個かマダミス経験した後の方がいいと思うけどね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからネタバレアリ感想

『ブルークロスの純愛』怪盗×サイバーパンク×マーダーミステリーと好きな要素てんこ盛りの概要を見た瞬間これはやりたい!となったシナリオでした。結果マジで非常によくできたシナリオです。ダイス振りやRP重視、自由に色づけて演出可能なスキルなどTRPG要素も多分に含まれたマダミスとなっているのですが、そういったストーリーラインとココフォリアの演出とロジカルに組み立てられたミステリ、すべてが高水準でまとまっていて名作といって差し支えないものになっていたと思います。

それぞれについて少しずつ感想を述べていきます。

 

一番短く済む演出面について

これはもう見たら凄すぎッてなる以外ないよね。ココフォリアってこんなことまでできるの!?っていう。ブレインの死体発見時の演出とか自分も興奮冷めやらぬ形で演出文を読み上げてしまった。これは自画自賛なんだけど各場面において最適なフリーBGMを探してきて充てられたと思っていて、雰囲気づくりうまくいったな!と満足顔をしてます。人の作ったものに人の作ったもの割り当てて満足してるのなんだろうなとは自分でも思うけど今はそっとしておいてくれ。

 

TRPG要素について

世界観はかなりスタンダードなサイバーパンク。高度に電脳化された社会で大企業が巨悪として存在していて、治安が悪く貧富の差も激しい。そんな世界観のなか義賊として闇を駆ける怪盗団ブルーファントムというのがPL(+GMも)に与えられた配役。正直この時点でめっちゃ興奮する。

ゲーム開始後もスキルやロジックチェインの時はタイマーを止めて演出できるし、クライマックスもエンディングもとことん自由にやれる。遊んでくれたPLはさすがに探索中はRPよりも議論や推理優先だったけど、クライマックスやエンディングはしっかり好きに演出してくれて見てて楽しかった。マエストロのエンディング好きやで。

そんで一番シナリオ&RP重視なTRPG要素だなって思ったのは投票とミッション配点。本作で投票すべきは「裏切者」もしくは「その他の理由で怪盗団を追放した方がいい人」となっている。だけど犯人だとばれないことが目的の犯人役以外の人のミッションに「犯人に投票する」といった類のものが存在しない。投票時に誰が殺したかを正答すれば点はもらえるが、投票自体は配点に関わっていないのだ。これが本当に「投票に決められた正解はなく、その投票に至るまでの過程が大事」ということを表していて、PLたちが「自分たちで編んでいく物語を楽しむこと」をメイン目的に据えられているんだなぁと思った次第である。

話はそれるが昨日遊んだメンツとは何度かマダミスやCoCをプレイしていて、そこまでRPは重視せず謎解きやシナリオクリアを重視する傾向にあると思ってた。というかそこは別に今も変わらずそっち派だと思ってる。でも昨日のクライマックスやエンディングを見て、もう謎解きとかは終わって自由にRPするのを楽しむ場面だよってことを伝えれば、まだ多少照れとかはあると思うけど、しっかり演じてくれてしかも見ててすごく楽しい!っていうことに気づけたのが最大の収穫だったなぁと思う。友人たちのこういうのをもっと見たい!という気持ちと俺も自由にバチバチな演出やってみたい!!という気持ちが高まってしまった。ので、ダブルクロスのルルブ買っちゃった♡届いたら読み込んでまずはサンプルシナリオサンプルキャラでやってみたいので心の広い友人諸氏はお付き合いいただけると嬉しいでヤンス。

 

マダミスとしての要素について

前項で述べた通り、本作は物語を楽しむことが重視された作りだと思った。だけどだからといってマダミスとしての質が低いかといわれると全くそんなことはない。むしろかなり高い。

話の中の大きな謎は3つ。「裏切者はだれか」「ブレインを殺したのはだれか」「死んでいるはずのブレインを騙る声の主はだれななのか」。1つ目はその答えがまさに書かれたカードがあるので、どちらかというとちゃんと情報を開示するだけの信頼を議論の中で作れるのかって部分に係るかと思う。そのうえで殺しの下手人や偽物と看破された人物を裏切者ととらえるか否かっていうのはドラマ部分に入るかな。

2つ目に関してはしっかり情報を積み重ねていけば犯行可能な人物が一人だけになるという方法でしか犯人を特定できない構成になっていて、動機や凶器からは推測ができない。はっきりとした動機がないというのはなかなかほかのマダミスで見ない異色なものだけど、ロジカルに情報をつなげればただ一人に特定されるというのは本格ミステリ味があって好きですね。ただどうしても限られた時間で他の謎も考えつつ自分の目標を達成しつつ情報を整理しつつなので難しい謎ではあると思う。実際昨日の卓でも時間がたくさんあればこの答えにたどり着けただろうとは思ったけど、犯人は指摘されなかったしね。やむなし。

3つ目もロジカルに考えてしゃべってるのはこいつしかないよねとなるんだけど、人ではないものがその答えになってしまうので、一歩踏み込んでそれもあり得るだろう!と受け入れることができれば答えにたどり着けるといった感じかな。ロジカルシンキングとロマン志向をどちらも持ち合わせる必要がある、もしくはホームズ風に「全ての不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙な事であっても、それが真実となる」と考えられるのならばといったところでしょうか。昨日の卓ではこちらはしっかり答えにたどり着けてやるね!となった次第。

 

 

繰り返しになるんだけど全ての部分で高水準かつそれらがしっかり繋がって完成度の高い作品となっていて、GMとしても非常に楽しかったし、PLも楽しんでくれたようで何よりでした。狂気山脈以来8か月ぶりとかのマダミスだったけど大きなミスもなくできてめでたしめでたし。今後もマダミスやっていきたいね。もちろんCoCも買ったダブルクロスにも付き合ってほしいです!ではまた!!